変数とは
変数とはある値に意味を持たせ、一定期間保存するための機能です。
変数は名前と値を持ちます。
その名前によって値を区別し、また値を変更することもできます。
具体的な使いかたは
【変数の型】 【変数名】;
と変数を宣言し、
【変数名】 = 【値】;
と値を代入します。
ある変数に初めて値を代入することを変数の初期化といいます。
例えば、整数型の変数aを宣言し、0で初期化する場合は以下のようになります。
int a;
a = 0;
また、変数の宣言と同時に初期化することもできます。
【変数の型】 【変数名】 = 【値】;
変数の型
変数には型というものががあります。
数学で変数を定義したときに「ただしxは整数とする」などと書くのと同じことです。
ある型の変数に別の型の値を代入することはできません。
変数の型には次のようなものがあります。
型名 | 意味 | 範囲 |
int | 整数型 | short型もしくはlong型と同じ |
float | 短精度浮動小数点型 | 処理系に依存 |
double | 倍精度浮動小数点型 | 処理系に依存 |
short | 短整数型 | -32768~+32767 |
long | 長整数型 | -4294967296~+4294967295 |
char | 文字型 | -128~+127 |
char | 文字型 | -128~+127 |
bool | 真偽値型(C++のみ) | 0~1 |
浮動小数点とは小数のことです。
文字型はその名の通り文字ですが、文字列ではいないので1文字だけしか扱えません。
変数のスコープ
変数にはその変数が利用できる範囲が存在します。
それを変数のスコープといいます。
変数のスコープはその変数が定義されたブロックの中です。
value_sample.c
int main(void) { int a = 1; if(a > 0) { int b = 2; a = 4; //これは使える } b = 4; //これは使えない return 0; }
main()関数の外で定義する関数をグローバル関数といい、どこでも使うことができます。
しかし、ソースコードが複雑になると変数の管理が面倒になるのでなるべくスコープの大きい変数は使わないようにするのが好ましいです。